水巻町歴史資料館
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考古資料の実測

整理期間中に船津常人考古コレクション展で出品するため中間市から借用した考古資料のうち水巻町内の出土品の実測をしました。

実測とは、考古資料の寸法や特徴を図化する作業です。

今回、モデルとして実測した資料は立屋敷で昭和29年2月8日採集された弥生土器です。

1、まず全体を観察し、高さ、直径などを測って、残りのよいところで中心線を決めます。図面は正面から見た図で、中心から左側が外形、右側が断面となります。

2、三角定規などの道具を使って、形の変化する点をはかっていき、図面にその点をおとします。

3、真弧(マコ、竹ひごをたくさん並べ挟んでとめたもの、写真左の右下)を資料の表面にあてがって、形を写し取り、図面上の点をつないで全体の形を作成します。

4、キャリパーという道具(写真左の左下)で厚さをはかり、図面の右半分に断面を作成します。

5、よく観察して形を整えたり表面を調整した痕跡を図面に表現します。大きさ、胎土、焼成状態、色調、特徴、年代や気づいた点を記入して完成です。

 

この土器の大きさは口径23.5センチ、器高40.2センチ、胴部最大径34.4センチ、底径10.5から11.5センチでした。すぼまったところに2つと一番張り出したところに5つの断面三角の粘土紐をめぐらせています。表面にはハケメという道具の痕跡がありました。年代は特徴などから弥生時代後期のものだと考えられます。

実測図は大きさや形など、他と比較できる資料として重要になります。図化された表面に残る痕跡なども制作された方法などを知る手がかかりになります。図面にどれだけの情報を表現できるかがカギになります。

 考古資料実測1.jpg  考古実測2.jpg

考古資料の実測状況

方眼紙に中心をきめて、三角定規を自立させて図っていきます。左が厚さをはかるキャリパー、右は形をうつしとるマコ

 完成した図面(左が外形、右が断面)
2014年06月14日 13時48分
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